ミッション:インポッシブルディテールをプラス。
いつの世でも乗り物、特に鉄道は速くて安全であることにこしたことはありませんが、まだ蒸気機関車が主力の時代の昭和29年12月15日に木曽川橋梁の強度試験を目的に名古屋機関区のC62 17号機が木曽川駅出発直後の上り10‰勾配にゆるいカーブをものともせずに橋梁の終端で129㎞/hを記録、直ちに非常制動をかけたそうですが、そのまま走らせれば140㎞/hは出ていただろうというのが当時の関係者の方々の感想です。戦時中にC53が軍事物資輸送臨時列車を牽引してやはり木曽川橋梁を120㎞/hで速度計を振り切って渡り、橋梁を渡り終えるころには140㎞/hは出ていたという話も聞かれます。それを裏付けるような資料がパソコンに保存してありました。「C五三が一四〇キロで走った」という小見出しで名古屋第二機関区のОBの方々の話が掲載されていました。頃は昭和19年秋、岐阜までの回送列車5両編成を牽引しC53が木曽川駅を110㎞/hで通過、橋梁の終端で130㎞/h、その先に続く下り勾配でも力行を続け140㎞で加減弁を締めたとのことです。列車自体は特に異常は見られませんでしたがC53は左右のクロスヘッドの油壷が吹っ飛んでしまい検査掛や助役の詰問に窮したというものです。ここまでは名立たる幹線急客機の話なので、さもありなん、と納得できるのですが、ここ数年の間に発行された鉄道P誌にやはり一番速かった蒸気機関車は何形式か?という座談会形式の記事が載っていて(残念ながら散逸してしまい手許にありませんが)その中で単機回送ながら、それはC50であると断言されていたのにはビックリしました。何でも小山機関区のC50が大宮工場での全般か定期検査を終え試運転を兼ねた小山までの単機回送中に外カーブ側の踏切警手が動輪がうっすら浮き上がっているのを見た、というものでさすがにそれは眉唾物としても、とにかく速かった(150㎞/hは出していた)という話でした。
スピード記録についてはこのような話(しかし信憑性はある!)が付いてまわりますが公式記録としてはC62の129㎞/h、その後、小田急SE車の145㎞/h、151系の163㎞/h、クモヤ93000の175㎞/h、昭和60年(1985)11月25日、湖西線安曇川駅ー永原駅間で381系が出した179.5㎞/hとなっています。一方、海外に目を向けると南アフリカ共和国のメーターゲージによる245㎞/hが狭軌世界最高記録となっています。381系の記録と70km/h近い差があり、我が国の鉄道技術がこんなに遅れを取る筈はない、と憤慨した私は南アフリカ共和国の鉄道について調べました。何のことはありませんでした。南アの鉄道は元は標準軌で機関車の軸重も20tを大きく超えるというハイレベルでしたが小回りの利く1067㎜(1065㎜:換算の端数処理による)、1000㎜などにわざわざ改軌していました。日本でも狭軌別線?で時速200km/hの鉄道を造ることは可能ですが、そこまでするならフル規格を…、ということでその後の在来線での高速度試験は行われていません。
ゲージを問わない世界記録はフランス国鉄の574.8km/hですが、その前段階の515.3km/hを出した時も「嘘だろう!?」と思いました。しかしその後鉄道を特集したテレビ番組の中で「映画と鉄道」みたいなコーナーがあり「ミッション:インポッシブル」では澄み切った空気の雄大な景色の中を走る※TGVの屋根上で格闘しているシーンがあり、こんな環境の中をTGVは走っているのか!と羨ましく思ったことがありました。日本だったら経済性を考えても400km/hを常用最高速度として走ってるわい!と溜飲を下げましたが、このリニアに迫る記録そのものより焼けて垂れ落ちた架線、グニャグニャになった線路を見てみたい、と330.8km/hを出した遥か昔を思い出しました。いひひ!!
いつの時代でも記録への挑戦は続き、当事者の方々の「決死的敢行」には頭が下がります。新幹線の動画を見ていて、そのすれ違いのあまりの速さに「どうやって息は出来るの?」と考えてしまう今日この頃です…。
※イギリス国鉄クラス373形、TGVーTMSTと称される「ユーロスター」に使用される車両のこと。蛇足:これらの車両が英仏海峡トンネル内で寒波により立ち往生した時に救援列車として列車の引き出しや乗客約500人を無事に救出したのが日立製クラス395形「ジャベリン」です!!
ミッション:インポッシブルはグローバリズムの夢を見るか?
この方の声を聞いたことが無い、という人はいないのではないでしょうか。
日本を代表する声優の一人、森川智之さんの著書『声優 声の職人』を読みました。
842円
Amazon
|
このようなとても目立つ帯がつけられていてですね、
「岩波新書」×「森川智之」さん??
と不思議に思って購入。
森川さんと言えば、私の中ではトム・クルーズの声が一番でしょうか。
意外だったのが、高校時代に部活動のアメリカンフットボールで頸椎損傷という大怪我を負ってしまったというエピソード。
今の輝かしい声優人生は、そんな学生時代の挫折経験がきっかけだったんですね。
また、「声優」ではなく事務所の「社長」としての顔も持つ森川さん。
生徒たちの指導を通じて語られる言葉にも共感させられました。
たとえば、出席の返事だけでもその人の気持ちがだいたい分かります。返事一つから、こちらが求めていることを理解できているか、教えを乞う立場としての自覚があるか、ということが伝わってきます。
(中略)
つまり、目の前に広がった世界をしっかり観察して読み解いていけば、そこにはいつも見落としていた多くの情報があふれているのが分かるはずです。
そういえば、話が変わりますが「ミッション:インポッシブル」の最新作も公開まであと2か月くらい??
楽しみですね~♡
ミッション:インポッシブル 関連ツイート
不可能なミッションをめぐり、善と悪9人のキャラが入り乱れる…!
ゴージャス&スタイリッシュな『ミッション:インポッシブル/#フォールアウト』キャラポスターが到着💥💥💥#mijp https://t.co/Ac3D1PqD0n