アルファギークも知らないジュラシック・パークの秘密

今回紹介する作品は、昨日まで紹介していた作品よりも
時間的には先に鑑賞していたんですが、
本作が宇多丸さんの新番組「アフター６ジャンクション」の
映画評論コーナー「ムービーウォッチメン」の課題映画になったため、
直前までアップするのを控えておりました。
でも習慣というのは恐ろしいもんで、
まだ「タマフル」の感覚で評論コーナーの放送を土曜日だと勘違いしてて。
でも実際には明日の放送なんですよ
では、早速映画の話を。

「ジュマンジ　ウェルカム・トゥ・ジャングル」

９５年に大ヒットしたファンタジー映画「ジュマンジ」をリブート。
ビデオゲームの世界に吸い込まれた高校生たちが
元の世界に戻るために協力する羽目になる。
出演はドウェイン・ジョンソンにジャック・ブラック。

あらすじ

ゲームオタクの冴えない高校生スペンサーは、
アメフト部の「友人」フリッジのレポート提出を代筆したことが学校にばれ、
校長先生に呼び出されて二人で居残りで作業を命じられる。
同じ頃、やはりそれぞれ先生に反抗したことで校長に呼び出されていた
イケイケの女生徒ベサニーとガリ勉のマーサもまた、居残りでの作業を命じられていた。
物置の清掃を命じられた４人だったが、作業していたのはスペンサーとマーサだけ。
そんな中、フリッジは部屋の中に古いゲーム機を見つける。
スペンサーはそれを室内のテレビに繋いでスイッチを入れると、
「ジュマンジ」というタイトルのゲームが起動する。
二人はベサニーとマーサも仲間に入れてそのゲームで遊ぶことに。
ところが各自が自分のキャラクターを選んでスタートした途端、
彼らの身体がゲームに吸い込まれてしまう。
気がつくと、４人はジャングルの中に。
彼らはそれぞれ、スペンサーがムキムキの冒険家、フリッジが小柄の動物学者、
マーサがセクシーな女性格闘家、そしてベサニーが太った中年の地図作製者にと、
普段の姿とは全く逆の姿に変わってしまっていた。
そこに現われたのがガイドを務めるナイジェルというキャラクター。
彼によれば、「ジュマンジ」と呼ばれるこの世界には
目に巨大な宝玉が治められたジャガーの像があり、
その目の力でジャングルの治安が守られていた。
しかし冒険家のヴァン・ペルトが欲に目がくらみそれを奪ってしまったことで、
それ以来ジャングルには猛獣がうろつくようになってしまったという。
彼らはゲームの世界から抜け出すためにも、
ジャングルの治安を回復するために協力を余儀なくされるのだった。

ボードゲームもテレビで、という時代を生きる

１９９５年公開の「ジュマンジ」は劇場で観てます。
９３年の「ジュラシック・パーク」の大ヒット以降、
ハリウッドの大作映画で本格的にＣＧが使われ出した頃で、
この作品も当時大変な話題になりました。
主演は当時人気コメディアンだったロビン・ウィリアムス。
それでのちにサム・ライミ版「スパイダーマン」のヒロイン役を演じる
キルスティン・ダンストがまだ子役として出演していたりしてね。
その１０年後には続編というか、話的には繋がってないけど、
設定がほぼ一緒の「ザスーラ」なんて作品も製作されています。

で、本作はその９５年に製作された最初の「ジュマンジ」の
正当な続編となってるんですね。
話は最初の騒動の翌年、９６年からスタートするんですよ。
前作のラストで捨てられたボードゲームを海で拾った青年が
友人のアレックスにそれをプレゼントするところから始まるんですが、
彼はビデオゲームに夢中で一向にそのボードゲームで遊ばないんですね。
そしたらその晩、ボードゲームの方がアレックスに仕掛けるんですよ。
「遊ばないならこっちが歩み寄る」とばかりに、
自分をゲームのカートリッジの姿に替えるんですね。
で、彼がそれを使ってしまい、ゲームの中に吸い込まれてしまう。
そのまま彼は失踪扱いとなり、彼の住んでいた家は町内では
「化け物屋敷」と噂されるほどに荒廃してしまっていまに至る、
というのが本作の冒頭の設定になるわけです。

（続く）

※とりあえず前編となるオリジナル作品を