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ウルトラQ おいしさを笑顔に

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【魔窟 神出鬼没】
かつては老人ホームだったとおぼしき廃墟を訪れた男女3名はそこで奇妙な老婆と遭遇する。痴呆状態にあると思われたその老婆は彼らを尾行してくると信じがたい行動にでる!

◆ババア怖っ!!ババアの糞地獄までは笑ってられたが終盤のワープからのドーン!などビックリ系の恐怖があり面白かった。

恐怖… ★★★

■□■□■□■□■□

【狩人】
隠しカメラを身につけた女性が恋人のアパートを誕生日と転職を祝うためにサプライズで訪れるが恋人は不在だった。そして彼女は部屋の中で信じがたいものを発見してしまう…。

◆最初は人間の狂気を描いたエピソードの様だったが、終盤「ウルトラQ」の様な展開にニンマリ。

◆恐怖… ★★

■□■□■□■□■□

【顔顔顔】
様々な怨霊が集まるという噂のトンネルを訪れた男女4名。1人ずつ肝試しをすることになり、女性の1人が奇妙な人物を見かけて声をかけるが…。それが悪夢のような惨劇の始まりだった。

◆トンネル内に車を停めたらいけません!まずタイトルの【顔顔顔】が良い!内容もタイトル通り顔顔顔w

◆恐怖… ★★
■□■□■□■□■□

今回の闇動画には大満足!どのエピソードもアイデアが良く楽しめた。最近の心霊モノは くだらん調査映像が長くて飽きるが、この闇動画は動画だけで楽しませてくれるので好き。最近 闇動画も下降気味だったが今作で盛り返した印象。次回作が楽しみであるウインク

ストーリー ★★★★
恐怖… ★★
まさに糞ババアw ★★★★★

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遊星より愛を

50年前の67年12月17日は「ウルトラセブン」第12話「遊星より愛をこめて」の放送でした。

このエピソードはご存じのように長く欠番になっています。最初の再放送ののち問題が起きて、その渦中に編集版「遊星の悪魔スペル星人」が「ウルトラファイト」で放送されたのでした。

円谷プロと出版社に責任の所在が問われた70年の事です。

その経緯は、ここではふれませんのでネットで調べてみて下さい。ぼくはそう詳しくありませんし真新しいネタもなくて思い出話だけです。

少し前に時代劇専門チャンネルで、TBS・松竹の「風」をやっていました。楽しみにしていたのが、第9話「走れ!新十郎」で、実相寺監督が「遊星より」を撮ってすぐ京都でやった作品でした。見比べると面白いです。

「風」は「ウルトラセブン」とほぼ同じ時期に1年間放映し、飯島さんや実相寺さん、音楽の冬木さん、配役では小林昭二さんらが、ウルトラとかぶります。

主題歌の作詞も川崎高名義の実相寺さんで、翌年の「怪奇大作戦」の京都編2本やATGの劇場作品で舞台を京都に選んだのはこの時の経験があったからのようです。

「遊星より愛をこめて」も「走れ!新十郎」も佐々木守脚本です。

宇宙人と地球人の恋に対して、お姫様と町人の恋が、理由はどうであれどっちも酬われない恋でした。

東西スタッフは違うのに陽光きらめく恋人たちのデートの場面が重なります。ああ、実相寺さん、宇宙人とお姫様、一緒ですか、みたいな。

そういえば造型の高山さんも、女は異星人だと書いてましたね。ぼくもそう思う時があります。時として理解不能。染色体が違うためだろうか。おっとそれは別の問題だ。

監督の著書「闇への憧れ」に、制作のそれぞれのビハインドが短く書いてあって「風」は見たいなと思っていました。「走れ!新十郎」は重たいテーマではなくて「ローマの休日」そのものの娯楽作でした。

反対に重たい「遊星より愛をこめて」は、核武装へ警鐘を鳴らしたものです。

「ウルトラセブン」を俯瞰すると最終回「史上最大の侵略」の前振りのような12話だった気がして来ます。

人間と宇宙人が手を取り合える日が来るのか。地球人と異星人が愛を育めるか。惑星間に平和な日は来るのか? 

12話初稿でダンは「おれがM78星雲の人間あることをかくさなくても、地球人と一緒に斗える日は、きっとくる」と心の声で終わります。

最終回でアンヌへ正体を証すことで、異星人同士の信頼は少しも揺るがない事が証明されます。友情も愛も淡い恋心もあったでしょう。そしてダンの魂は星へ帰ります。

最終回の少年はアキオ(昭雄)くんなんですね。だから余計に金城さんが実相寺さんへキャッチボールした様な気もします。

共に少年が出てくるのは未来へ向けて彼らへ答えを託す意味があったかもしれません。

しかしM78星雲人と違って、スペル星人もゴース星人も非情でした。

もしスペル星人が台本にある様な昆虫型の宇宙人だったら? 

まったく問題は起きなかったでしょう。ただ、反面、人間型だったからこそ利用する側とされる側の機微が浮き上がるのも事実です。相手は人間の表情を押し殺したような顔ですから。

グロテスクにしたのは監督の狙いですが、返す返すスペル星人のデザインは良くない。制作の段階でもの申す人もいなかったのでしょう。

それと、メディアが付けたあのサブネーム<ひばくせいじん>がどうにもいけない。

命名は大伴昌司だと思いますが小学館の資料に使われたのは大伴さんの設定をまとめた竹内さんのメモかもしれません。その際に担当者が、まてよと、表現を変えていたら流れは違った。いずれも後の祭りではありますが。

 

12話を欠番扱いにした公式のリストは、78年くらいに出た、朝日ソノラマの「ファンコレ ウルトラQウルトラマンウルトラセブン」が最初だったと思います。

その頃、一緒に同人誌を始めるT女史が当の実相寺さんにその謂われを書簡のやりとりで調べてくれました。実相寺さん、なんと欠番になっている謂われを知らないのでした。

80年になって、造型の高山さんと知り合えた時に真っ先に見つけたのはスペル星人の造型スナップです。5、6点あって、同人誌に数点載せました。

高山さんは当然事件は知っていましたが、とくに多くを語りません。もともと優しい方で、たとえば耳の悪い少年と知りあった時に絵の中で大きななんでも聞こえる耳を付けた少年を描くような人です。子供の居ないお宅で弱者へのいたわりは人一倍のご夫婦でした。表情をかいま見ましたからそれ以上は聞く事も出来ません。

成田さんは対照的に、デザインを依頼した実相寺さんの趣味の悪さに辟易した事を、カラッとして謂われ、その時はそれだけの感慨のように見えました。画集や著作の解説でも、大した絵も描いてないと公言しています。

その問題のデザイン画が公開されたのは、本人亡き後、近年の個展ででした。

原画の他に、メディアにデザイン画のコピーがあります。要するに造型が間に合わないので先にデザイン画を使ってくれというものです。

それにしても監督の実相寺さん自身がそう大して気にされていないのが愕きなんです。

 

同人誌をやっていた頃は竹内さんが円谷プロに居て、フィルムがあるからいつでも見せてやるよと言ってくれました。

田舎の小学校の分校みたいな作りの円谷プロは、廊下の一番奥の部屋に常に映写機が置いてあったのでした。

上映会をしたくて「マイティジャック」を何度か借りに行ったぼくは目ざとくロッカーの上で埃をかぶっているフィルムボックスを見つけては、これ、借りられますか、と選んだものです。さすがに「遊星より」を貸してくれとは言えませんでしたけど。

またHさんが前半(つまり後半を処分したので)のフィルムを持っていたためコピーチューブでコマ撮りさせてもらいました。そのネガはとっくに手元にありません。

まぁ当時は大らかでした。営業の梅本さんは過ぎた事だからみたいなニュアンスでいたら、「ウルトラマン80」の打ち合わせでTBSの会議室で「ゆうやけロンちゃん」の時間だからとテレビを点けるや「遊星の悪魔」が始まって、一同眼をパチクリしたと苦笑されました。

やはり誰でも最初はこの欠番の謎が知りたいわけです。いろいろ資料を探し出し、人に聞きます。

そのうちこっそりビデオが手に入ります。テレシネしたもの、ノーカットでした。

実相寺作品としては同時進行の「狙われた街」の方が面白いでしょう。星人の魅力もメトロン星人の方がはるかに上です。

それでも幻あつかいされたスペル星人のなんというかレア度みたいなものの高さは魅力でした。

同人誌で作った記事もそうですし、まだラテックスを手に入れて間もない時で、ポピーのウルトラマンを改造してスペル星人を作ったりもしました。ウレタンをボンドで接着して膨らませてラテックスを塗った稚拙なものです。

何年か前に人に頼まれたフィギュアはマルサン風のデフォルメでした。

ところがだんだんと、どうにも嫌な気がしてくるのは、火傷の表現なんですね。

ぼくにはほとんど分からない程度の湯たんぽで付けた小さな火傷痕があります。火傷痕のある人の嫌な気持も分かります。被爆(被曝)された方はさらに嫌なはずです。

キャラクターものの見た目は本当に大事です。後になってどんな言い訳も使えません。

12話がいつか日の目を見たら良いのにと他人事の頭で考える事をしつつ一概に賛成できないのはそこなんです。

ビジュアルで勝負した番組だからこそ、人間体の変形、醜怪に見せる行為は避けるべきでしたね。成田さんはあえて言いませんでしたけども火傷をもっているご自身がいちばん嫌った事をやらされて忸怩たる気持ちだったでしょう。

 

デザイン造型と同時に言葉の問題があります。

原爆大怪獣と呼ばれた最初のゴジラは核実験の際に海底洞窟で過ごしていたとされるので<被曝>した怪獣でした。あの表皮はケロイドです。本来はもっとワニの様な皮膚だったはず。

モノクロ画面のゴジラの無表情な眼に、得も言われぬ恐怖を感じました。「ウルトラセブン」放映の少し前にNHKにかかったのでした。

その67年、ノーベル書房から5巻組の「怪獣大全集」が出て、金城哲夫がつくったウルトラマンの設定がありました。

ウルトラマンは元は人間のような姿だったのが、光の国のプラズマスパーク核反応炉の暴走であのようになったと説明されています。いわば、<被曝>です。

スペル星人は「スベリウム爆弾実験」(決定稿。初稿ではスペリウム)のため、とされています。

また、ギエロン星獣はおそらく超兵器R-1号(核ミサイル)の直撃で<被爆>した部類でしょう。ギエロンが地球へ来て最初に現れたのは長崎のカトリック教会跡地でした。

どちらにしても、<ひばく>は日本人にとってはデリケートな問題です。長崎、広島、そして戦後のビキニ環礁で核実験に遭遇したマグロ漁船。

さらには、東日本震災の津波が原因で飛び散った原発の放射性物質によって東日本在住、東京のぼくも被曝したわけです。

 

映像に於いて核の影響で生まれた怪物はアメリカが先です。

50年代からのアメリカ映画が核実験で巨大化した生物の出現が多々あります。その流れに乗っかったのが54年の「ゴジラ」で、輸出して大人気になりました。

海外でのヒットで核汚染された和製怪獣が量産されていきます。ラドン、モスラ、ミステリアン、液体人間、それに、ドイツから運ばれたフランケンシュタイン博士が生を与えた不死身の心臓を移植した人造人間は広島の原爆で巨大化を始めました。

関西で「フランケンシュタイン対地底怪獣」のテレビ放送がないようで、その分厚い報告書みたいのを80年頃に見た事があります。

だから、スペル星人が特別、核の脅威にこだわったわけでありません。

悲劇ではギエロンの方がはるかに可哀相です。

早苗の一方的な愛を踏みにじった佐竹の、恋人のみならずその弟へまで目を向ける冷淡さ。スペル星人、嫌なヤツですよね。

早苗役の桜井浩子さんは、「怪奇大作戦」の「恐怖の電話」でも悲惨な目に遭います。監督のS性が容赦ないのは「曼陀羅」まで続きます。

問題の起きた12話で、当初の対処は<ひばくせいじん>を<きゅうけつうちゅうじん>に変えた事ですが、これとて内容を照らし合わせると良い表現とは言えません。

ところが、新鮮な子供の血を狙ったのと似ているのが、同じ佐々木・実相寺コンビの「怪奇大作戦」の「死神の子守歌」で、そっちの方がメッセージ性が明瞭で、残虐で、原爆症問題そのもので、全体のまとまりがあります。それでも問題が起きないのは子供向けの媒体に出た人間型の宇宙人の姿とその呼び名がいけなかった、そこに尽きるからでしょう。

 

スペル星人が拠点にする通称<百窓>は、個人邸でした。

台本では洋館、回教教会のようにエキゾチックなものでありたいとの記述があって、百窓は、いかにもの雰囲気を持っていました。当時としても異様な造型で、そのせいかよく映像で使われます。

「マグマ大使」や「コメットさん」「快獣ブースカ」「光速エスパー」「チビラくん」「人造人間キカイダー」「電人ザボーガー」など。特撮以外では「平四郎危機一発」「社長繁盛記」「日本一のワルノリ男」など。

未来的な建物なのに、遊星人の拠点となると不気味に見えるのも不思議ですね。

百窓は、百目などと呼ばれ、百ある窓が眼のようです。見ているぞ!という暗示の様に感じます。

国際放映で特撮テレビのバイトをした時に、目黒からバスに乗って国際放映の処で降りるんですが、途中で百窓が見えました。

残念な事に同人誌の頃はロケ地訪問などやらなかったのでせっかく目の前にあっても近くで見る事がかないませんでした。

実相寺さんへ手紙を出したT女史は、美大の授業で使うため、外観の撮影をやっています。以前聞いたらネガはどこへ行っちゃったか分からない、と。出て来たらけっこうな資料かもしれません。

 

最後に昆虫型スペル星人のト書き、台本初稿から。

 

うすれ行く煙の中に、みよ、かぶと虫のようなスペル星人が四人立っているのだ。

(略)

とたん、スペル星人の頭の上の角がぐっと、曲がったかと思うと、そこからものすごい熱線を放射する。

(略)

熱線を放射しつつ、迫るスペル星人。木立がみるみるもえ上り、石燈籠、庭石さえもが一瞬のうちに蒸発する。

(略)

そのとき、UH一号がとんでくる。

空から、射つ、射つ。

スペル星人、空をにらんで、奇妙な声でほえると——-背中の羽根がフワッとひらいて、とび上がる。

 

ウルトラセブン、とんでくる。

スペル星人、羽根をひろげる。

アイスラッガーがとぶ。

片羽根がすっとぶ。

おこるスペル星人、角をふりたててウルトラセブンに迫る。

 

ちなみに、初稿が「遊星より愛をこめて」、決定稿が「遊星より愛を」です。決定稿でも昆虫型宇宙人でした。どちらも、大雑把に放映分と同じ内容です(尺の都合でカットしてある)。

 

なお、百窓の画像、ネットで拾った物ばかりです。ご容赦下さいませ。

 

 

・番組のテレビ欄、当日。67年12月17日(日)。

 

・70年10月10日「朝日新聞」の記事。

 

・実相寺さんからの返事。達筆すぎて読めやしません。78年頃。

 

・百窓を報じた雑誌の特集いろいろ。もちろん個人のお宅なのでテレビドラマは関係ありません。

 

・映像に登場した百窓いろいろ。「チビラくん」「人造人間キカイダー」「光速エスパー」「コメットさん」「社長繁盛記」「日本一のワルノリ男」「平四郎危機一発」「マグマ大使」など。


ウルトラQ 関連ツイート

RT @TomoMachi: ウルトラQの海底原人ラゴンが聴いてたのはジャズかラテンだったはずです。
https://t.co/QvhBSm9Cyq
 2018/03/17 22:40 limeA
完全パクリやん

//公開中の米映画が「ウルトラQ」そっくりと話題に ヒロイン演じた桜井浩子さんの感想は?(産経新聞) https://t.co/wlpH8OyuYF

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